先進実践学環とは
学環長挨拶
知の「分析」を礎に,知の「統合」へ
2026年を迎え,私たちは大きな変化の時代を生きています。AIやデータサイエンスをはじめとする科学技術は,今や私たちの暮らしや知の探求を支える社会のOSともいうべき基盤となりました。この進化は社会に大きな可能性をもたらしましたが,その一方で,地球環境,経済,地域社会,国際情勢など,一つの専門分野だけでは簡単に答えを見いだせない複雑な課題も浮かび上がらせています。
こうした時代に必要とされるのは,単に多くの知識を持つ人ではありません。自分の専門分野をしっかりと学び,深く考える「分析」の力を身につけるとともに,異なる分野の考え方や方法に触れ,それらを結びつけながら新しい価値を生み出していける人です。先進実践学環は,そのような人材を育てる場でありたいと考えています。
横浜国立大学大学院先進実践学環は,国際社会科学府,都市イノベーション学府,環境情報学府,理工学府の4つの学府を横断して学ぶことができるユニークな修士課程です。文系・理系という従来の枠にとらわれず,多様な知に触れながら,自分自身の専門を広げ,深めていけることが本学環の大きな特徴です。
学問はこれまで,対象を丁寧に分解し,深く掘り下げる「分析」によって発展してきました。こうした専門知の深化は,今後も変わらず大切です。しかし,現代の課題に向き合うためには,それぞれの専門成果を結びつけ,より大きな視野のもとで新たな解決の方向を見いだす「統合」の力が欠かせません。
分析の礎の上に,いかにして知を統合し,社会に生かしていくか。私は,その実践こそが,これからの時代を切り拓く鍵になると考えています。
本学環には,約190名の教員による500以上の多様な授業があります。学生の皆さんには,この豊かな「知の森」を存分に活用し,自分の専門を大切にしながらも,これまで接点のなかった領域へと勇気を持って踏み出してほしいと願っています。その中で,新しい問いに出会い,新しい視点を見つけ,あなたならではの研究や実践へとつなげていってください。
異なる分野の知が出会い,新しい発想が生まれる場所。ここでの学びが,皆さん一人ひとりの可能性を広げ,社会をよりよいものにしていく力になることを心から期待しています。
Explore the forest of knowledge. Integrate your discoveries!
2026年4月
横浜国立大学大学院 先進実践学環長
永井 圭二
初代学環長挨拶
学環概要
学位プログラムの概要
社会を構成する人間の理解と先進的なデータサイエンスの技法を基軸に、YNUのすべての教育研究分野を融合して、 Society 5.0における新たな価値とサービスの創出・普及の場面で実践的に活躍できる人材を養成します。
★内閣府HPのSociety 5.0の図をもとに作成
Society 5.0の構築・維持・発展に資する研究成果を創出するために、本学がこれまで培ってきた知識の総体から必要な知識を探索し統合するという学修スタイルを提供します。
※新研究テーマ「集積エレクトロニクスと社会展開」は令和7年4月から開講します。
組織図
教育学研究科を除く4大学院(学府)の担当教員が提供する授業をもとにカリキュラムが構成され、主指導教員とは分野の異なる副指導教員が設定されます。図の●●●●が示す既設専攻の教員が、情報共有しながら先進実践学環学位プログラムの学生の指導を行う体制になっています。