人間力創生
「人間力創生」のテーマとは
AI(人工知能)の技術が長足の進歩を遂げるなかで、近い将来にAIが人間の知能を超える(Singularity)との説も唱えられています。ただし、 Society 5.0はあくまでも人間がより幸福、快適に暮らすことを目指す社会であり、 AIが進歩するからこそ人間の「生」の価値を追究することが切望されています。伝統的な人文科学の方法に根ざしつつ、最新のデータ科学の手法を導入して、人間ならではの能力の開発を目指すことが「人間力創生」にほかなりません。
研究テーマ:人間力創生
どのような勉強をするか
古典から現代に至る芸術活動をいかにしてデジタルアーカイブするか、またAIを活用した新たな芸術を生み出せるかなどを念頭に、人間固有の能力(論理性・感性)が発揮されることで実現されている様々な場面や活動について学ぶとともに、文化的営みとの関わりについて考察し、人間固有の能力を高めることの意義と課題を探求します。これらに加えて、多様で複雑なアーカイブ情報を解析する上で必要な数理・統計的な手法を修得します。以上のことを踏まえて、Society 5.0が直面する諸課題を分析して、誰もが快適な生活を送れる人間中心の社会の実現に資する新たな知や価値を創発する研究を行います。
どのような人を育てたいか
多様で複雑なアーカイブ群を統合的に活用する人間固有の能力(感性、論理性)を高め、人間の文化的営みに新たな知や価値を創発できる人材を養成します。
修了後の進路
論理性・感性を必要とする企業一般、公務員、社会教育施設、教材開発、出版社、NPO、国際機関、福祉関係機関職員、書籍・映像編集者、タウンマネジャーなど